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須磨浦漁船だまりに集まった釣り人ら。コロナ禍で増えたという=神戸市須磨区須磨浦通6
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須磨浦漁船だまりに集まった釣り人ら。コロナ禍で増えたという=神戸市須磨区須磨浦通6
2年前の台風で壊れたままの須磨海づり公園の桟橋=神戸市須磨区一ノ谷町5の沖合
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2年前の台風で壊れたままの須磨海づり公園の桟橋=神戸市須磨区一ノ谷町5の沖合
神戸新聞NEXT
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 2018年の台風被害に遭い、2年以上休園している神戸市立須磨海づり公園(同市須磨区)で、近くの漁港に立ち入る釣り人が増え、漁業者を悩ませている。新型コロナウイルスの影響で、屋外でできる釣りの人気に拍車が掛かり、漁に支障を来すケースも。市は民間を運営に参画させる方針だが難航し、再開のめどは立っていない。(初鹿野俊)

 同公園は1976(昭和51)年、釣り人の多い須磨で漁業者とのすみ分けを図る狙いで造られた。沖に約400メートル突き出た桟橋型の釣り場で、売店や食堂もある。ピークの82(同57)年度には年間約21万人が訪れるなど、市民に親しまれてきた。

 しかし18年8月の台風20号では、高波や高潮が築40年を超えた施設を直撃。桟橋の柵や床面が流出したり壊れたりし、施設も電気系統が使えず、休園を余儀なくされた。被害額は直後に約4億円と算出されたが、その後新たな被害も確認され、さらに膨らむという。

 近年の入園者が年間6万人前後と低迷していたため、市は、釣り以外のレジャー要素を加えた再建方針を決めた。しかし、ノウハウを持つ民間企業の選定が難航し、展望が描けないまま時間が過ぎた。

 そうしているうち、公園の東約800メートルに位置する「須磨浦漁船だまり」には多くの釣り人が訪れるように。立ち入りを制限する法令はなく、漁港として使う「すまうら水産有限責任事業組合」代表の森本明さん(57)は「フォークリフトやいかりなどを移動させるため、安全に神経を使う」。投棄された釣り具で漁師がけがをしたり、船のスクリューが損傷したりする被害も目立つようになったという。

 さらに、「密」を避ける娯楽として、釣りが注目される。同市立平磯海づり公園(垂水区)は入園者数が前年実績を上回る月が続き、近くの垂水漁港や塩屋漁港でも釣り糸を垂れる人が後を絶たない。

 須磨浦漁船だまりも週末を中心に太公望が増える。森本さんによると、大半は個人や少人数でマナー良く楽しんでいるが、中には大型のテントを持ち込んだり、約100人の子どもを引き連れたりするなど目に余る場合も。市は9月、テントの設置や漁業の妨げになる行為の禁止を周知する看板を設置した。

 トラブルを懸念する漁師らは須磨海づり公園の早期再開を繰り返し求めている。神戸市農水産課は「早く方向性を打ち出したいが、コロナが企業の投資意欲に影響する可能性もあり、再開は見通せない」としている。

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