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 介護をしたり、受けたりしたことがある「介護経験者」と「介護未経験者」とも、介護に抱く最も大きな不安は、身体的負担-。兵庫県が実施した2020年度の県民モニター調査(複数回答)で、こんな実態が明らかになった。一方、「いつまで介護が続くか分からないこと」を選んだのは、経験者が72・2%に対し、未経験者は63・7%で、10ポイント近い差が出た。(藤井伸哉)

 県が、事前に登録した「県民モニター」2192人のうち、1732人から回答を得た。

 回答者のうち介護経験者は48・3%で、17年度の前回調査(35・1%)から13・2ポイント増えた。介護経験者の不安の上位は、身体的な負担=72・5%▽いつまで介護が続くか分からない=72・2%▽自分の時間がなくなること=61・3%-。一方、介護未経験者は、身体的負担=71・4%▽金銭的負担=71・1%▽介護がいつまで続くか分からない=63・7%-を挙げた。

 全体では、介護がいつまで続くか分からないとの不安が67・8%で、前回より5・7ポイント増加。県は「団塊の世代の高齢化などで介護問題に直面する人が増え、先行きへの不安が数値に表れたのではないか」と分析。井戸敏三知事は「(先行きが見えない)不安を認識し、介護を担う県民と交流することが重要」と述べた。

 また、回答者全員に、自分が介護を受ける場合に望むことを尋ねると、「家族に依存せずに生活できる自宅での介護サービス」が40・6%で最多だった。一方で、家族を介護する場合は「自宅で家族と外部介護サービスの併用」が43・4%で一番多かった。

 県は「施設よりも自宅での介護を望む人が多いのは共通だが、介護を受ける場合は『負担をかけたくない』、介護する場合は『できる限りのことをしてあげたい』という意識の表れ」と分析。「身近な地域や自宅での介護を進められるよう取り組みたい」とした。

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