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板書の時間ももったいない。プロジェクターで古文の授業=神戸市兵庫区吉田町1、吉田中学校
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板書の時間ももったいない。プロジェクターで古文の授業=神戸市兵庫区吉田町1、吉田中学校
図書館の受け付けは手作りの飛まつ対策=神戸市兵庫区吉田町1、吉田中学校
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図書館の受け付けは手作りの飛まつ対策=神戸市兵庫区吉田町1、吉田中学校
合唱祭の代わりにハンドベルで演奏。息を合わせて練習=神戸市兵庫区吉田町1、吉田中学校
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合唱祭の代わりにハンドベルで演奏。息を合わせて練習=神戸市兵庫区吉田町1、吉田中学校

 長期間の休校を経て学校生活と新型コロナウイルスの共存が始まり、もうすぐ6カ月。6月の休校明けに取材した神戸市立吉田中学校(神戸市兵庫区)を再び訪ねると、工夫をしながら行事や授業に取り組み、意外にも活気にあふれた「ウィズコロナ」の日常があった。(鈴木久仁子)

【8:05】

 「おはようございます!」。元気に登校してくる生徒の9割以上は、体操服姿だ。「密」になって着替えるのを避けるための工夫だそう。

 「ずっとこのままでいい。楽ちんだもん。上着もズボンの丈も気温で調節できるし」と女子には好評だ。

【10:30】

 校内では情報通信技術(ICT)化が進んでいた。

 2年生の古典の授業をのぞくと、枕草子の文がプロジェクターに映し出された。黒板に書いたり消したりする時間を省けるらしい。失われた授業時間を効率良く取り戻すために欠かせない。

【10:40】

 休み時間は、野外活動の思い出話で盛り上がっていた。

 9月上旬、福井県小浜市の若狭湾青少年自然の家に2年生が1泊した。例年の2泊を縮小したそう。「バスを1台増やし、1クラスが2台に分乗。座るのも1列に1人ずつ」「部屋はゆったりしてて良かったー」「海が信じられないくらいきれいで。最高だった」。とにかくわいわい。

 3年生は修学旅行の行き先を変更した。学校から300キロ圏内でないとだめだったらしい。二転三転した揚げ句、広島県の尾道方面になった。

 3年の生徒(14)は笑顔を見せた。「班別行動でご飯を食べたのが楽しい思い出。行けて良かった。なっ」。周りも「おーっ!」とうなずいた。

 「(コロナで)あれもなし、これもなし、ではアカンと思うので」と森本勝校長。野外活動も、修学旅行も、保護者説明会で9割以上の賛同を得てスムーズに出発が決まったという。

 運動会も9月下旬、来場を保護者に限り、無事に開いた。

【12:30】

 この日、給食はなし。

 全員が前を向き、弁当を黙々と食べる。おしゃべりの代わりに、先生が教壇の上に置いたCDプレーヤーから「あいみょん」の曲が流れた。

【13:15】

 音楽室で1年生の授業が始まった。秋の合唱祭は今年、ハンドベルの演奏に替わった。「歌うわけにはいかないので、何かないかと。生徒会室にワンセットあったので、ひらめいた。急きょ全員の分を購入しましたよ」と校長。

 「Cの音の人、どこ? 忘れないで鳴らして」。先生の声が飛んだ。「ハンドベルを使うの、幼稚園以来です」と言いながら、生徒たちは懸命に取り組んだ。

【14:45】

 放課後。30分間の「短時間授業」が始まった。学習時間を取り戻す取り組みだ。

 職員室の忙しさは、人手不足とコロナ対応で増しているそう。それでも「生徒の順応力に救われている」と祢津(ねつ)明信教頭。

 「手洗いもマスクもめんどくさいですよ。でもすーっと受け入れた。そんな生徒らと地域に支えられている。ありがたい」

 しみじみ言った。

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