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六甲山系の険しい斜面で、傷病者を搬送する神戸市消防局の救急隊員ら。今年は出動が増えている=2019年4月、神戸市中央区(同消防局提供)
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六甲山系の険しい斜面で、傷病者を搬送する神戸市消防局の救急隊員ら。今年は出動が増えている=2019年4月、神戸市中央区(同消防局提供)
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 神戸、阪神間の六甲山系で山岳救助事案が増えている。9月末時点で、神戸市内では過去25年で最多となっており、兵庫県芦屋、西宮両市内でも前年同期の倍に。近年の登山ブームに加え、要因として専門家は「新型コロナウイルスの感染リスクの低さから登山が注目され、都市部に近い六甲山の人気が増した」と分析する。紅葉が本格化する行楽シーズンを前に、各消防は「日没も早まる。準備して入山を」と注意を呼び掛ける。(初鹿野俊)

 神戸市消防局によると、市内で1~9月に救助したのは83人。1995年以降で年間の救助人数が83人より多かったのは、2018年(89人)と19年(93人)だけ。9月末時点では18年が67人、19年は61人で、今年が大きく上回る。登山者が道に迷ったり、山道から転落・転倒したりして助けを求めるケースが半数以上を占めており、同消防局は「地図やコンパスを持たない準備不足の人が多い」と困惑する。

 奇岩群で人気の「芦屋ロックガーデン」を抱える芦屋市内では1~9月で11人(前年同期5人)。同市消防本部は、阪急芦屋川駅から徒歩で入山できるのが魅力とした上で「軽装備の方が目立つ。簡単に入って簡単に帰れると思っているのでは」とし、コロナ禍で初心者の登山が増えたとみる。西宮市内も1~9月に5人(同2人)と倍増。宝塚市内は4人(同22人)だった。

 一方、管内に雪彦山(せっぴこさん)がある姫路市消防局や兵庫県最高峰の氷ノ山などを管轄する南但消防本部(同県朝来市)では、山岳救助件数は例年並みという。

 「コロナ禍で遠出を控えた人が、交通の便が良くて安心感がある六甲山に集まっているのでは」と指摘するのは、県山岳連盟副会長で神戸登山研修所(神戸市灘区)所長の黒田信男さん(74)。平日でも登山客が増加したといい、「目的地も決めずに安易に山に入る人もいる。スマートフォンだけでは不十分。今は専門店も増え、登山道具も手に入りやすいので、最低限の準備を」と警鐘を鳴らす。

 万一の遭難に備え、「行き先を家族に伝えたり、登山口のポストに入山カードを投函(とうかん)したりして、救助してもらいやすくすることも大事な視点だ」と訴える。

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