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飛散性の吹き付けアスベストが確認された下山手住宅4号棟=神戸市中央区下山手通9
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飛散性の吹き付けアスベストが確認された下山手住宅4号棟=神戸市中央区下山手通9

 飛散性の吹き付けアスベスト(石綿)が使用されているのを見落としていたとして、神戸市は市営下山手住宅4号棟(中央区)の解体を延期した。兵庫県保険医協会が、建築時の資料「設計図書」に基づいて指摘したところ、施工業者のミスが発覚。市は再調査した上で解体に着手する。(中部 剛)

 下山手住宅4号棟は、鉄骨鉄筋コンクリート造り11階建て、延べ約8500平方メートル。建て替えのため、倉庫棟(2棟)などとともに11月上旬から解体に取りかかる予定だった。石綿含有建材はあるが、危険性の高い飛散性はないとしていた。

 県保険医協会は同市への情報公開請求で設計図書を入手。民間団体「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」(東京)に分析を依頼した結果、電気室では吹き付け石綿が使用されている可能性が高いと判断した。

 設計図書は建築時の資料のため、今も石綿が使用されているかどうか確認するよう同協会が市に申し入れた。市住宅建設課によると、設計図書で事前調査していたが、施工業者が施錠されていた電気室の確認を失念していたという。

 協会の指摘通り電気室で吹き付け材があったほか、店舗のダクトの耐火材にも飛散性の石綿含有建材が確認された。

 市住宅建設課は施工業者を口頭で注意。建物の解体を来年に持ち越し、石綿の有無を再調査する。新住宅の着工にも遅れが出る見込み。今回の見落としを教訓に、市は職員のスキルアップを図り、公正な石綿調査の専門家である建築物石綿含有建材調査者の活用に取り組むとしている。

 県保険医協会の森岡芳雄副理事長は「老朽化した建物の取り壊しは今後増える。市民の健康を守るため、丁寧に石綿の有無を調べてほしい」と強く求めた。

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