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大阪で見つかったど根性大根(上)。8日にはネギのようなもの(中)に変わり、9日にはそれもなくなっていた=JR大阪駅前
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大阪で見つかったど根性大根(上)。8日にはネギのようなもの(中)に変わり、9日にはそれもなくなっていた=JR大阪駅前
15年前、相生市で見つかった元祖・ど根性大根
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15年前、相生市で見つかった元祖・ど根性大根
ど根性大根が生えていた場所を指す第一発見者の岩崎正人さん=相生市
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ど根性大根が生えていた場所を指す第一発見者の岩崎正人さん=相生市
「大ちゃん」の子孫の大根を手にする栽培農家の志茂進さん=相生市
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「大ちゃん」の子孫の大根を手にする栽培農家の志茂進さん=相生市

 今月初旬、大阪・梅田でアスファルトの隙間から生えるも、その後、姿を消した「ど根性大根」。その安否をわが事のように気に掛ける人たちが兵庫県相生市にいる。15年前、同市で発見された元祖・ど根性大根の関係者だ。当時、持ち去られた大根は戻され、「大ちゃん」としてまちおこしの起爆剤となった。第一発見者らは繰り返された悲劇に胸を痛めつつ、「そっと戻してもらえたら」と、“犯人”の改心を願う。(伊藤大介)

 JR大阪駅前で見つかったど根性大根は、白い部分が地上に数センチ突き出し、葉も立派に育っていた。今月6日午後までは確かにあったが、8日には姿を消し、代わりに「広島県産」のラベルが付いたネギのようなものが埋められていた。

 一方、相生市でど根性大根が発見されたのは2005年。同市の岩崎正人さん(69)が、歩道脇のアスファルトを破って頭を出す大根に気付いた。この年、相生では殺人事件が起きており、岩崎さんは「少しでも明るいニュースになれば」と報道各社に情報を提供した。

 すると新聞、テレビがこぞって取り上げ、「大ちゃん」の愛称で一躍人気に。人口約3万人の港町はブームに沸き、ゆるキャラの着ぐるみやグッズも作られた。地元では今なお親しまれ、秋恒例の「大ちゃん祭」(今年はコロナ禍で中止)では毎回、演歌歌手が「土根性大根 生命(いのち)がけぇ~」と美声を響かせる。

 まちおこしの火付け役となったど根性大根だけに、岩崎さんは大阪の受難を残念がる。「いたずら半分でしとるかもしれんけど、元気をもらう人もおるでねえ。温かく見守ってほしかった」

 相生の大ちゃんも何者かに上半分を折られて持ち去られたが、その後戻され、本体から採取した花芽を培養するなどして種が受け継がれた。大ちゃんの子孫を栽培する同市の志茂進さん(85)も「都心でど根性大根が見つかるなんて」と驚いた。

 「盗んだ人が戻してくれたら、大阪でも種を残すことができる」とかすかな期待を抱く岩崎さん。「まちおこしにつなげてもらえたら」と話すが、現時点で大阪市は「まちおこしなどは考えていない」と冷淡だ。

 ど根性大根が生えていた場所は砂利で埋め戻され、跡形もなくなっている。

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