兵庫県内で、新型コロナウイルスの新規感染者が1日当たり最多の107人となった17日、井戸敏三知事が定例会見を開いた。一問一答は次の通り。
-加古川医療センターに新たに新型コロナの専用病棟をつくる意義は。
「加古川が県のコロナ治療の拠点病院になっている。そこにかなり負担が掛かっている。重症病床は一般的な集中治療室(ICU)を転用していて、一般病床の人に迷惑を掛けながら、コロナ対応を進めている状況がある。専用病棟をつくることで、一般医療にも寄与できる。本来の病院機能の回復につながる」
-大規模イベントの人数制限が11月30日まで。制限の延長は。
「政府方針は2月末まで継続しようと。われわれも同じように延長していく方向にせざるを得ない」
-医療提供体制は十分と言えるか。
「この状況がしばらく続いても対応できる数字。まさか続くとは思えないが、その試算の前提で考えると、十分対応できると考えている。入院者は14日間を前提としていたが、今は10日間で退院、療養解除できる。その4日分が結構きいてくる。かなりの大量発生にも耐えられることをベースにした試算なので、大丈夫」
-発生エリアが特定されていないのはかえって危ないのでは。
「そんなことはないのでは。何にもなしでうつるわけではない。人と人との交流が増えてきており、交流範囲の広がりがこういう状況もたらしているのかもしれない。往来などの自粛を加えていくかどうかだ」
-前例なき事態。
「根拠のない規制はいけない。ある程度の見通しがつかずに規制したら、県民生活に負担を掛けるので慎重さが必要。経済活動にも影響を与えるので、効果や影響について分析する」
-営業時間を制限するとか、マスクの条例化が必要では。食事中もマスクした方がいいという声もある。
「あんなことやったらおいしくない。そういうのを呼び掛けているのは、神奈川県の黒岩知事だが。そこのあたりは個々の自主的な対応の範囲。われわれが要請するのはマスク、手洗い、うがいをやりましょう-という新しい日常をつくる『ひょうごスタイル』を実行してください、というのが基本になる」
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