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 兵庫県加西市で新規就農する際、農業用水に使う井戸水から環境基準値を超えるヒ素が検出され就農できなかったとして、明石市の30代女性が1日にも加西市や兵庫県などに対し、損害賠償約840万円を求めて神戸地裁に提訴する。女性の代理人弁護士は「市と県は十分な情報提供をしなかった。行政側の責任を認めないと、今後の就農希望者に大きく影響する」と訴える。

 訴状などによると、女性は2018年6月、同市農政課に就農支援を依頼した。県の外郭団体による農地所有者と就農希望者をつなぐ事業で、19年に農地を確保。トマトを水耕ハウスで栽培するため、同年10月に井戸を掘削した。

 市の担当者らから「義務はないが、水質検査をした方が良い」と言われ、専門機関に検査を依頼。すると環境基準値17~19倍のヒ素が検出されたほか、鉄やフッ素の化合物も基準を上回っていた。除去費用などは自己負担とされ、高コストで就農できなかったという。

 代理人弁護士によると当時、農地の西約2キロにある農場の地下水から基準を超えたヒ素が出た調査結果があり、県は対策を検討中だったという。弁護士は「県は女性の農地でもヒ素などが出る可能性を予見できた」とする。

 県は「正式な提訴の連絡が来ていないので回答は差し控える」とし、加西市の担当者は「別の農場からヒ素が出たとの調査結果は知らなかった。他の井戸を使うことなどを提案したが、折り合いが付かなかった」と話す。

 女性は「行政側から具体的な提案はなかった。県と市には、しかるべき対応をとってほしい」と訴える。

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