国の特別天然記念物コウノトリが東播地域に相次いで飛来する中、兵庫県稲美町中村の神戸高専1年鳥井隆一さん(16)が30日午後7時ごろ、近くの電柱の上で満月に照らされながら、ひっそりとたたずむ1羽を撮影した。
国立天文台(東京)によると、この日の月は地球の薄い影が重なって、ほんのり暗く見える「半影月食」。月明かりで首元の白い羽根がきらきらと輝き、ひときわ神々しい姿が浮かび上がった。
同じ個体は日中にも撮影され、県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、今年生まれた幼鳥という。鳥井さんは「暗いニュースが多い中、コウノトリを見てうれしくなった」と声を弾ませた。(門田晋一)
