神戸市須磨区から垂水区にかけての沖合に、ノリを養殖する「ノリ棚」が広がっている。師走の朝の光を受け、幻想的な海の景色が浮かび上がる。
ノリ棚の大きさは横50メートル、縦450メートル。両区にまたがる沖の東西約7キロにわたり、およそ30セットが並ぶ。
すまうら水産有限責任事業組合(同市須磨区須磨浦通6)によると、10月から苗を育て始め、11月25日からノリ網を張り込む「本張り」をしているという。今月10日に収穫を始める。
同組合副代表の若林良さん(42)は「週1、2回の栄養塩調査で、神戸の海の栄養状態は良好。ただ、新型コロナの影響で飲食業界の需要が減り、入札価格が下がるのが心配」と案じていた。(吉田敦史)
