越冬のため北方から飛来するユリカモメの群れが、神戸港周辺にも姿を見せ始めた。岸壁の手すりの上で1列になって休んだり、遊覧船の乗客から餌をもらったり。師走ながらも穏やかな日差しが降り注ぐ中、長旅の疲れを癒やしているかのようだ。
体長40センチほどの小形のカモメで、赤いくちばしと足が特徴。白い頭部は夏場は黒褐色で、カムチャツカ半島などで繁殖し、秋以降に日本に渡ってくる。
10日の最低気温は神戸で今季最低の6・7度、姫路で平年並みの2・9度。神戸港周辺も時折冷たい北風が吹きつけ、本格的な冬の寒波到来が近いことを告げていた。(中西幸大)