神戸市は10日、港町のランドマーク、神戸ポートタワー(高さ108メートル、同市中央区)をリニューアルし、屋上部分に展望施設を新設すると発表した。地上100メートルで潮風を感じながら、眼下に広がるミナトを一望できる造りにする。2021年度に着工し、タワーの開業60周年の節目となる23年度中の完成を目指す。
ポートタワーがある神戸港の中突堤を含めた「ウオーターフロント」再整備の一環。展望施設は、現在の最上層エリアで屋内にある展望5階(地上97メートル)の上部に設ける。手すりを備えた屋外の通路とし、タワー頂上付近を360度歩いて港を見下ろせる構造にする。
また、低層部エリア(同12メートル)にも屋外に出られるテラスを新たに整備。活用方法は、管理運営を委託する事業者に任せるとした。
1963(昭和38)年に完成したポートタワーは老朽化が著しい上に、現行の耐震基準を満たしていないため、改修工事を施す。久元喜造市長は10日の定例会見で「耐震度を向上させて安全にしつつ、神戸らしいおしゃれでデザイン性の高いものになってほしい」と期待を寄せた。(初鹿野俊)
