兵庫労働局は、兵庫県内で新型コロナウイルスに感染した労働者について、11月25日現在で56件の労災申請があり、38件が認定されたと発表した。業種・職種別では、医師や看護師などが該当する「医療業」の「医療従事者等」が、申請18件、認定15件となり、いずれも最多だった。
業務中に新型コロナに感染した場合、労災保険の給付対象となる。感染経路が不明でも、不特定多数の接客など、感染リスクが高い業務だと認められることがあり、厚生労働省は近くの労働局や労基署への相談を呼び掛けている。
他に多かったのは、介護職員らが対象となる「社会保険・社会福祉・介護事業」の「医療従事者等」▽保育士や介護施設の生活支援員などが該当する「社会保険・社会福祉・介護事業」の「医療従事者等以外」で、いずれも申請14件、認定8件だった。他に「運輸業・郵便業」「医療業(医療従事者等以外)」などでも労災認定されている。
全国では同27日現在、2184件の申請があり、1182件が認定された。(上杉順子)
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