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兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5
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兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて兵庫県教育委員会が実施した、児童生徒の心のケアに関するアンケートで、ストレスを「感じている」と回答した小中学生の割合が、保護者がそうだと考えているよりも高い傾向であることが、17日明らかになった。県教委の担当者によると、子どもの心の不調を保護者が十分に把握できていない可能性があるという。

 同アンケートは2回目。今回は県内の小中高、特別支援学校の児童生徒約4万人に加え、初めて保護者約4500人も対象とした。感染拡大がやや落ち着いていた、9月14日~10月30日の期間に実施した。

 「むしゃくしゃしたり、いらいらしたり、かっとしたりすることがあるか」との設問では、「非常にある」「かなりある」と回答した小学校低学年の割合は21・6%だった一方、子どもの様子としてそう回答した保護者の割合は10・6%にとどまった。同様に高学年20・6%(保護者12%)。中学生15・9%(同10%)で、いずれも児童生徒のほうが、保護者よりも高かった。

 また、1回目の調査(7月13~31日)との比較では、同じ「むしゃくしゃしたり、いらいらしたり、かっとしたりすることがあるか」という設問に「ない」と答えた割合は、小学校低学年、高学年、中学校のいずれも約2ポイントの改善にとどまった。担当者は「引き続き注意が必要な状況に変わりない」としている。

 県教委は支援策として、個別相談やストレスとの付き合い方を教える「心のケア支援員」を10人配置し、順次各校に派遣している。(井上 駿)

 

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