竹の切り口が笑顔のように見える門松の出荷が、兵庫県小野市の竹工芸専門店「小野竹工芸土井」で最盛期を迎えた。コロナ禍に揺れる社会に福を届けようと、代表の土井重毅さん(41)らが作業に精を出す。
土井さんの祖父が1972年ごろに副業として始め、現在は父の賢一さん(72)ら家族5人で制作する。竹の切り口から節の部分が見えるようにすることで、笑顔を表現している。
3本の竹は下から上へと順に口の部分が大きくなる。「ワッハッハって、見えるでしょう」と賢一さんはこだわりを語る。出荷は30日まで続く。同店TEL0794・62・4584
(吉田敦史)