来年4月25日に投開票される兵庫県豊岡市長選で、現職の中貝宗治氏(66)が28日、同市内で会見し、無所属で立候補することを表明した。貧困対策や社会的弱者への支援などを強調し、5期目への意欲を語った。
中貝氏は同市出身。京都大法学部を卒業後、県職員を経て、1991年から県議を務めた。3期目途中の2001年に旧豊岡市長選に立候補し、初当選した。05年の合併で発足した新豊岡市の初代市長に就任し、現在4期目。
会見では「取り組みが始まった演劇のまちづくりと、ジェンダーギャップ(男女の違いで生じる格差)の解消をリードする」と語った。加えて「子どもの貧困対策や非正規のシングルマザーへの支援、障害者やひきこもりの方の社会参加に取り組む」と強調した。
同市長選への立候補表明は中貝氏が初めて。(石川 翠)
