阪神・淡路大震災の発生から26年になるのを前に、クイズ形式で防災知識が学べる「ミライの防災知識向上ゲーム」の開発を、兵庫消防署と神戸の民間企業が共同で進めている。12日には神戸市兵庫区の夙川高校で生徒らを対象に実証実験を実施。今後生徒らの意見を取り入れ、3月末までに提供を始める予定だ。
行政課題の解決と起業家育成を目的に、神戸新聞社などが運営を担う「アーバンイノベーション神戸」の事業の一環。
発案したのは、同消防署消防防災課の永田秀樹さん(47)。若者にスマートフォンを使ってゲーム感覚で防災を学んでもらおうと、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を利用して早押しクイズ学習アプリ「はやべん」を提供する「いま-みらい塾」(神戸市中央区)と共同開発。はやべんに防災単元を加える形でサービスを始める予定だ。
実証実験には、同校の1年生54人が参加。永田さんは「防災訓練に参加する若者が少ない」などと、ゲームの開発に至った経緯を説明した。その後、生徒らは計60問の防災クイズにチャレンジ。順位を競い合い、「このゲームをしなければ、一生知らないことも多かったと思う」などと話していた。(高田康夫)
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