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蓬莱が手がけた手提げ袋。巡視艇をデザインし、海の緊急通報「118番」を紹介する文も記される。(5管本部提供)
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蓬莱が手がけた手提げ袋。巡視艇をデザインし、海の緊急通報「118番」を紹介する文も記される。(5管本部提供)
神戸港に集まった海上保安庁の巡視船=2019年6月
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神戸港に集まった海上保安庁の巡視船=2019年6月
神戸新聞NEXT
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 海で事件事故が発生した際に掛ける緊急通報番号「118」が浸透していない。海上保安庁が運用を始めて昨年で20年が経過したが、間違い電話などの非有効通報が99%を占め、有効通報はわずか1%にすぎない。第5管区海上保安本部(神戸市)の担当者は「油の排出や不審船の発見などは貴重な情報」とし、番号を周知する活動を粘り強く続ける。(堀内達成)

 118番の運用は2000年5月から開始。運用10年が経過した11年には1月18日を「118番の日」に制定した。しかし、海で働く人以外は認識が薄いのが実情だ。

 19年、海保全管区の通報は48万3202件あったが、うち船舶や人身海難などに関わる有効通報は1%の4926件。間違いや無言、海保職員が電話口に出た瞬間に切る通報などが99%に上った。荷物の再配達番号が「118…」の番号を使う宅配業者に電話しようとし、番号を押す途中で緊急通報に掛かってしまうケースもある。

 大阪湾や高知沖の太平洋などを管轄する5管本部が19年に受けた全通報は8万840件で、有効通報は500件(0・61%)。時報「117」や消費者ホットライン「188」との勘違いがみられたという。

 海保は緊急通報の改良を進めている。07年4月には携帯電話から通報があった場合、衛星利用測位システム(GPS)ですぐに位置を特定するシステムを導入。通報の直後に携帯電話の充電が切れたが救助された事例もあった。19年11月には聴覚や発話に障害がある人を対象に、スマートフォンでの入力で通報できるようにもしている。

■「118」周知へ、協力したのは「551」

 「118」の周知を狙い第5管区海上保安本部は、「551の豚まん」で知られる中華料理販売会社「蓬莱」(大阪市)に協力を仰いだ。同社の持ち帰り用手提げ袋に巡視艇のイラストを載せる。担当者は「海の事件事故が“あるとき~”は118に」と呼び掛ける。

 1月18日の「118番の日」に合わせ、手提げ袋は関西の店舗や通信販売で同月16日から同月末まで、60万枚使われる。蓬莱はこれまでにも、商品パッケージに大阪市消防局の消防車をあしらうなどして公共機関の広報を手伝っている。

 紙袋は蓬莱カラーの赤色が多用され、5管本部所属で船体番号「PC55」の巡視艇「ふどう」をモチーフに、番号が「PC551」、船名は「ほうらい」とあしらった船のイラストが描かれる。ただ、蓬莱店舗の電話番号にちなみ、紙袋に大書されるおなじみの「551」を「118」に変える願いはかなわなかった。

 また同本部は、阪神タイガースのマスコット「トラッキー」と海上保安庁のマスコットや、巡視船を描いたクリアファイルも約千枚作成した。今後、新型コロナウイルスの感染状況をみて、街頭イベントなどで配布する予定。(堀内達成)

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