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 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、兵庫県内で入院・療養を「調整中」とする患者が急増し、16日午前0時時点で679人に上っている。一部の患者は調整に数日間を要していたが、待機期間が長期化。県が掲げる「自宅療養者ゼロ」の方針と実態が乖離(かいり)している。(井川朋宏)

 今月、県内は1日当たりの新規感染者が200人を超えたのは10日に上り、感染が急拡大。入院・療養調整中の患者は12月24日時点では45人だったが、直近約3週間でその数は15倍に増加した。また医療機関や福祉施設など、コロナ向け病床以外に入院、入所する患者も148人になった。

 警察庁によると昨年3~12月、自宅などで体調が悪化して死亡したコロナ患者は全国で122人に上り、このうち兵庫は11人だった。今年に入り東京や神奈川などで、自宅療養中に亡くなる患者も相次ぐ。

 兵庫県内では尼崎市で今月11日、コロナ向け病床の空きがなく、入院調整中だった80代の男性が入所する介護施設で亡くなった。7日に陽性が判明し症状は軽かったが容体が急変した。

 また神戸市では最大10日間、自宅で入院を待つケースがあったとされる。入院調整中の患者の急増に、久元喜造市長は「自宅療養を考えないといけない時期かもしれない」と言及。姫路市も訪問看護チームを設け、コロナ患者への在宅医療を本格実施する方針だ。

 県によると、入院調整は重症化した患者を優先している。担当者は「スムーズに入院できず、調整はぎりぎりの状況。一定の割合で重症化するので現状には危機感がある」としている。

■連絡、搬送の態勢必要

【勝田吉彰・関西福祉大教授(渡航医学)の話】「自宅療養者ゼロ」は、それが可能となる間は理想だが、現実はそうではない。医療の逼迫(ひっぱく)は相当なレベルに達し、コップの中から水があふれている状態だ。自宅療養の対応も視野に入れざるを得なくなる。症状の進行が速いので、モニタリング(観察)をしっかりして速やかに連絡、搬送できる態勢が必要だ。

【特集】目で見る兵庫県内の感染状況

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