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クボタ・ショックから15年の記録をまとめた資料
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クボタ・ショックから15年の記録をまとめた資料
クボタ・ショック、阪神・淡路大震災に触れ、アスベストの危険性を訴える被害者団体=JR尼崎駅前
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クボタ・ショック、阪神・淡路大震災に触れ、アスベストの危険性を訴える被害者団体=JR尼崎駅前

 市民団体「中皮腫・アスベスト疾患 患者と家族の会尼崎支部」は、アスベスト(石綿)による健康被害の危険性を訴える取り組みを続けている。兵庫県尼崎市内の石綿工場やその周辺で被害が相次いで判明した「クボタ・ショック」の記録をまとめた冊子やDVDなど4点を制作し無料配布。阪神・淡路大震災26年に合わせ、街頭活動も展開した。(中部 剛)

 2005年6月、尼崎市の機械メーカー「クボタ」旧神崎工場周辺で、石綿が原因とみられる悪性中皮腫の患者が複数人いることが発覚した。その後、次々に患者が判明。家族の会が交渉し、クボタは一定の責任を認めて患者や遺族に救済金を支払うことを決めた。

 現在、石綿の輸入や使用は禁止されているが、吸引から発症までの潜伏期間が長いため、15年過ぎた今も新たな患者が相次いでいる。同社によると、昨年6月末時点で救済金を342人に支払い、同社従業員(退職含む)の患者・死者は241人に上っている。

 家族の会尼崎支部は、昨年のクボタ・ショック15年の節目に合わせ、冊子、写真集を発行。9月26日には集会を開いたが、新型コロナウイルスの影響で集会参加を絞り込んだため、その様子をDVDに収めた。いずれも希望者に無料配布している。

 また、今年1月16日にはJR尼崎駅前で啓発ビラを配布。クボタ・ショックを伝えるとともに、阪神・淡路大震災で建物が倒壊した際に大量の石綿が飛散したことなどを伝え、健康被害への注意を呼び掛けた。

 石綿疾患で夫を亡くした同支部世話人の平地千鶴子さんは「毎年、1・17に近い日にビラ配りをしている。クボタ・ショックから15年たったが石綿被害者は増え続けている」と話した。

 家族の会尼崎支部では石綿に関する相談を受け付けている。TEL06・4950・6653(ファクス兼用)

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