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55周年ツアーで豊かな声量を披露している布施明(提供写真)
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55周年ツアーで豊かな声量を披露している布施明(提供写真)

 シンガー・ソングライターの布施明が、デビュー55周年の記念ツアーで豊かな声量を披露している。2年前、声帯にポリープが見つかる危機に見舞われたが、発声の工夫で乗り越えた。近年は司会も務めるBS放送の歌番組でも活躍。2月11日には神戸の舞台に登場し、甘いマスクで港街のファンに歌声を届ける。(津谷治英)

 1975年、小椋佳作詞、作曲の「シクラメンのかほり」で日本レコード大賞を獲得。以降、フォーク、ニューミュージックとJポップが次々と変化する中、歌謡界のトップを走り続けてきた。

 代名詞といえるのが伸びるような歌声。72年発売の「マイ・ウェイ」はその代表だ。アメリカン・ポップを代表するフランク・シナトラの名曲をカバー。布施明流の「マイ・ウェイ」を確立した。

 デビュー以来、大切にしてきたことが「ライブで生の声を伝えること」。だが2019年、コンサートツアーの最中、自慢の声に違和感を覚えた。ポリープがあると診断された。

 当初は手術も必要と思われた。だが舞台を楽しみにしているファンのために、中止はしたくない。専門医に相談し、負担の軽い発声に取り組みながらツアーを続けた。

 イタリアの歌曲で使われる発声法だったが、「身長の低い日本人の体形にあっていた。すると、いつの間にかポリープが消えていたんですよ。奇跡だと思った」と振り返る。手術を受けずに済んだ。

 昨年、55周年を迎え「舞台から観客席の温度を感じながら歌う。それがライブの醍醐味」ときっぱり。コロナ禍で、音楽の発信媒体がテレビからネットへの変化を加速させるが、「ファンが生の歌声を求めていることに変わりはない。これからも細かい表現にこだわり、歌い続けたい」。

 布施明55周年ライブ・ツアーは11日午後5時半から、神戸国際会館こくさいホール。7千円。同会館プレイガイドTEL078・230・3300

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