兵庫県南あわじ市の「灘黒岩水仙郷」でスイセンが見ごろを迎えている。淡路島最高峰の諭鶴羽山(ゆづるはさん、608メートル)の斜面に、約500万本が咲き誇る。
言い伝えによると、約200年前、海岸に流れ着いた球根を地元の漁師が植え、繁殖したとされる。越前海岸(福井県)や南房総・鋸南町(千葉県)などと共に、全国的な群生地の名所として知られる。
今シーズンは海に面した斜面はほとんど咲いていないが、山側の斜面は形がきれいな花が多く、順調な咲き具合という。園内は白と黄の花びらを広げたスイセンで埋め尽くされ、遊歩道は甘酸っぱい香りに包まれている。
見ごろは2月中旬まで。開園時間は午前9時から午後5時(入園は午後4時半まで)。料金は一般600円、小中学生300円。入園の際は、感染症対策のためマスク着用や手指の消毒を呼びかけている。灘黒岩水仙郷TEL0799・56・0720
(斎藤雅志)