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川崎重工業が建造した世界初となる液化水素運搬船。近く水素輸送の実証実験が始まる=2019年12月、神戸市中央区東川崎町3
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川崎重工業が建造した世界初となる液化水素運搬船。近く水素輸送の実証実験が始まる=2019年12月、神戸市中央区東川崎町3

 兵庫県は次世代エネルギーとして期待される水素社会の実現を見据え、海外から輸入した水素の受け入れ基地を姫路市臨海部に誘致する計画を進めている。オーストラリアから神戸市へ水素を運ぶ実証実験も近く始まり、2030年ごろには輸入が本格化する想定で、県は基地を誘致し、発電による水素の大量消費などを進める構想を描く。(紺野大樹)

 水素は燃焼時に二酸化炭素を排出しないのが特長。県は21年度当初予算案に、水素で走る燃料電池タクシーの購入費補助や水素社会の啓発事業費を計上する。

 県によると、姫路市の臨海部には、火力発電所や液化天然ガス(LNG)基地があり、港は大型の燃料運搬船も入港できる。受け入れ基地としての機能を備え、姫路市とも誘致について協議を始めているという。

 県は、海外から運搬された水素を発電に利用するほか、産業分野での活用なども想定。現在、水素ステーションでの価格は1立方メートル当たり100円程度で、市販の燃料電池車を満タンにすると5千円ほどだが、県は本格的な普及で価格を抑え、多分野での利用を推進する構想を描く。

 水素の調達・供給網構築に向けた県内の取り組みでは、川崎重工業などで組織するグループが21年中に専用船を使い、オーストラリアの低品質石炭「褐炭(かつたん)」から作られた液化水素を神戸まで輸送する実験を始める。神戸空港島(神戸市中央区)には液化水素を受け入れるターミナルも完成している。

 水素の輸送を巡っては、別の方法でブルネイから川崎市に運ぶ実証実験も実施されている。

 国の戦略では、20年代半ばに商用化実証実験を行い、30年ごろに年約30万トンの水素を輸入する方針。100万キロワット級の発電所を約1年間稼働させる量に相当する。

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