
オンラインで記者会見する日本学術会議の梶田隆章会長(中央)ら=1月28日
日本学術会議は先月28日、菅義偉首相による会員候補6人の任命拒否から4カ月を経て、改めて6人の任命を求める幹事会声明を発表したが、加藤勝信官房長官は「手続きは終了している」として応じない考えを示した。意に沿わない学者の意見は聞かない政権の姿勢は、新型コロナを巡る最近の国会論議にも共通する。
菅首相が答弁で繰り返し使うのが「専門家の意見を聞いて判断する」という文句。ただその専門家の中には、観光支援事業「Go To トラベル」で旅行関連の感染者が増加したと分析した西浦博・京都大教授らは入っていないようで、「Go To」復活へ前のめりの姿勢が見える。
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