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子どもの病気ごとに部屋を分けて保護者の帰りを待つ=神戸市東灘区甲南町3
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子どもの病気ごとに部屋を分けて保護者の帰りを待つ=神戸市東灘区甲南町3

 新型コロナの影響で、風邪や感染症などで保育園や小学校を休んだ子どもの一時預かりをする「病児保育」の利用者が激減している。神戸市内の病児保育室の利用者数は例年の2、3割程度。在宅勤務や、子どもが発熱した場合に保護者に休みを促す職場が増えたことが背景とみられる。病児保育室の運営に関わる状況で、同市は「コロナ対策はきちんとしている」として必要な場合の利用を呼び掛ける。(貝原加奈)

■感染対策講じ、PCR検査も対応 神戸の医療法人

 神戸市東灘区内で三つの病児保育室を運営する医療法人社団「やまゆり会」。例年1日20~30人の利用があったが、今は1日1、2人という日が続く。「在宅勤務の増加もあるが、コロナで収入が減り1日利用2500円の負担感が大きいのでは」と辻野吉昭理事長(58)は分析する。

 その一つ、病児保育室「Kupu Kupu(クプクプ)」は生後6カ月から小学6年生までが対象。市内在住か、市内に子どもの通う保育園や小学校、保護者の職場があれば利用できる。

 1月末、乳幼児5人が入室していた。保育士によると「今日は多い方」だという。病気によって居室を分ける。保育士と看護師が常駐し、医師も見回る。高熱で寝付けない子どもに頓服薬を飲ませるため、保育士2人が付き添い、「上手に飲めたね」と拍手した。

 クプクプでは当日の飛び込み利用も可能な限り対応する。利用者数が直前にならないと分からず、キャンセルも多いため、保育士や看護師の配置は難しい。それでも「保護者のストレスを減らしたい」と、急な発熱で子どもを保育園などに迎えに行くサービスを独自に始めた。

 保育園に1歳と4歳を預ける会社員女性(38)=神戸市東灘区=は、アデノウイルス感染症やへんとう炎などでクプクプを度々利用。保育園から子どもが発熱したとの連絡を受け、昼休みに病児保育室へ預けに行ったこともあるという。「職場に迷惑をかけたくないので、お迎えサービスは本当に助かる」と話す。

 しかし、新型コロナの影響で病児保育が利用しづらい状況が生まれている。子どもの発熱に対し、職場では「もしコロナやったら責任を取れるのか」「できれば出社しない方がいい」といった声があるという。

 クプクプでは必要に応じて新型コロナの抗体検査やPCR検査に対応。細心の注意を払って、病児保育を運営する。女性は「費用は安くないけど、働かないわけにはいかない」と利用を続けるつもりだ。

 同市幼保事業課によると、病児保育利用者数は例年の2、3割程度に減っており、市内20の病児保育室の中にはコロナ禍で運営を見合わせている施設もあるという。同課は「元々利益の大きい事業ではないので、どこも経営は厳しい。各施設ともコロナ対策をきちんとしているので安心して利用してほしい」としている。

     ◇     ◇

■看護休暇取得しやすく 育児・介護休業法改正

 育児・介護休業法施行規則などが改正され、1月1日から、子どもの看護や介護のための休暇をより柔軟に取得することができるようになった。看護休暇・介護休暇は1年で5日(対象者が2人以上なら10日)を限度に取得できる。小学校就学前の子どもがいる労働者と、要介護状態の家族の介護などを行う労働者が対象となる。

 改正により、1日または半日単位でしか取得できなかったのが、1時間単位で取得可能に。また、就業時間の途中から休暇を得て、就業時間の途中に再び仕事に戻る「中抜け」について、そうした休暇を認めるよう企業に配慮を求めている。

 さらに、これまで1日の労働時間が4時間以下の労働者は取得できなかったが、全ての労働者が取得できるようになった。

 保育園からの急な呼び出しや急病への対応など、労働者の多様な働き方に寄り添う職場環境づくりが求められている。

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