船員を養成する海技教育機構(横浜市)の練習帆船で「太平洋の白鳥」と呼ばれる「日本丸」と、「海の貴婦人」の異名を持つ「海王丸」が15日、神戸港・中突堤にそろった。同突堤でこの2隻が並んで停泊するのは珍しいという。緊急事態宣言が続く神戸の街を少しでも明るくしようと、夜には電飾で優美な船体を彩っている。
平時にはクルーズ客船が止まることが多い中突堤が新型コロナ禍で空いていることなどから、神戸市が同機構に両帆船の停泊を提案した。10日午前に海王丸、15日午前に日本丸が着岸した。
市の担当者は「これまで中突堤にはどちらか1隻が止まることはあったが、2隻そろうのは初めてではないか」とし「密を避けながらきれいな電飾を楽しんでもらえたら」と話している。
2隻そろっての電飾は17日夜までで、海王丸は18日午後、日本丸は19日午前に出港予定。(吉田敦史)
