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「理想の暮らしをイメージすることが大切」と話す拝藤チサトさん=西宮市内
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「理想の暮らしをイメージすることが大切」と話す拝藤チサトさん=西宮市内

 新型コロナウイルスの感染拡大による在宅勤務や外出自粛の広まりで、以前より在宅時間が長くなっている。それに伴い片付けへの関心が高まり、「整理収納アドバイザー」の資格取得を目指す人が増えているという。家を片付けてくれる訪問型ハウスクリーニングとは異なり、指導を通じた片付けの習慣付けに重きを置く。コロナ禍を受け、オンラインセミナーを始めるアドバイザーも目立っている。(伊田雄馬)

 「子どもの帰宅後の行動を予測するのが大事です」

 整理収納アドバイザーの拝藤(はいとう)チサトさん(41)=兵庫県西宮市=は1月27日、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」でオンラインセミナーを開いた。

 入学前シーズンに合わせた体験講座で、テーマは「学用品と机回りの動線収納」。90分の枠はすぐに埋まり、就学前の子を持つ全国の母親ら15人が参加した。「子どもがランドセルを玄関に置きっ放しにする」という悩みに拝藤さんは、「子ども自身はそうしても困っていない現状を理解し、本人が困ってから対処法を話し合うべき」と助言。多くの人が質問するなど、熱心に取り組んだ。

 「ハウスキーピング協会」(東京)によると、プロとして活動するのは、同団体が検定する「整理収納アドバイザー1級」の合格者。同資格は全国で約1万人が取得しているという。

 一方、入門資格の「整理収納アドバイザー2級」を取得した人は約14万人に上る。通信教育講座の会社のテレビCMで紹介されたり、オンラインで受講できるようになったりしたこともあり、新型コロナの感染が拡大した昨春以降、2級の資格取得者が増加。2020年の取得者数は前年より約35%増えたという。

 アドバイザーは全国におり、上位資格の「整理収納コンサルタント」として活動する瀧本真奈美さんは、書籍出版に加え多数のメディアに出演。ほかにも会員制交流サイト(SNS)などを活用して活躍する人も多いという。

 拝藤さんも、コロナ禍以前は受講者の自宅で指導していたが、昨年2月からはオンラインのみに切り替えた。月に2時間ほど、ビデオ通話で片付ける理由などを質問し、受講者の理想を浮き彫りに。台所や玄関を整理した様子を写真で送ってもらい、具体的にアドバイスする。

 「オンラインに特化し、依頼は倍以上に増えた」と拝藤さん。半年で約30万円という受講料にもかかわらず、申し込みは絶えないという。ほかにも動画投稿サイト「ユーチューブ」に、約40本の動画をアップした。「家の中を整理すると自己肯定感が生まれ、頭の中もすっきりする。習慣付けを通じ、継続できる整理術を伝えていきたい」と話している。

     ◇     ◇

■本当に必要なモノは「4割程度」

 「在宅時間は延びたが、どこから家の片付けに手を付けるべきか分からない」。コロナ禍でそんな声もよく聞く。拝藤さんに、片付けの極意を尋ねてみた。

 「極論を言えば、モノを捨てること」と拝藤さんはきっぱりと言い切る。拝藤さんによると、所有するモノのうち、本当に必要なのは4割程度だという。生徒にも、持ち物を半分程度に整理するよう指導しているそうだ。「多くの人が、家を不要なモノで太らせている。半分にし、どこに何があるか把握できれば、片付けの時間短縮につながる」

 その上で拝藤さんは、暮らしの理想像をイメージすることを勧める。

 例えば、ソファに置いた脱ぎっ放しの服はしまうべきだが、一日に何度も使うコップは無理に収納する必要がないかもしれない。「出したままにする楽さと、美観のバランスをどう取るか。自分なりの目標を決め、その実現に取り組みましょう」と呼び掛ける。

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