総合 総合 sougou

  • 印刷
新型コロナワクチンの接種券に同封する案内状の最終校正版。人員確保など、市職員の作業は山積み=西脇市郷瀬町、西脇市役所(撮影・長嶺麻子)
拡大
新型コロナワクチンの接種券に同封する案内状の最終校正版。人員確保など、市職員の作業は山積み=西脇市郷瀬町、西脇市役所(撮影・長嶺麻子)

 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向けの先行接種が、兵庫県でも始まった。4月からは65歳以上の高齢者の優先接種もスタートする予定だ。各市町は急ピッチで体制整備を進めるが、国からの情報は二転三転。肝心のワクチンの供給スケジュールも示されておらず、課題が山積している。(前川茂之)

 小野市は16日、高齢者向けの集団接種のシミュレーションを実施した。実際に使う予定の施設で、医師と看護師、事務員の計19人を三つの動線に分けて配置。市民27人が接種を受けるまでの手順を確認した。

 車いすの人やアレルギーがある人も想定し、それぞれでかかった時間を秒刻みで記録。受け付けから最後の経過観察が終わるまで、早くて30分、最も遅い人は1時間弱かかった。担当者は「会場の誘導や問診のマニュアル作りなど、改善点が明確になった。本番ではもっと時間を短縮できるはず」と手応えを口にする。

 一方、西脇市は3月中旬から発送予定の高齢者向け接種券の印刷準備を急ぐ。市内1カ所に設ける集団接種会場のレイアウトも既に作成したが、担当者は「実現性は乏しいかもしれない」とつぶやく。

 というのも、同市内の65歳以上は約1万3800人。うち約7割が接種を希望すれば、今の想定では延べ528人の医師が必要となる。しかし、同市と隣接の多可町でつくる西脇市多可郡医師会で動員できる開業医はわずか約40人しかいないからだ。

 開業医の一般診療を妨げないよう、休診日に接種作業日を合わせるが、国が求める約3カ月間で高齢者接種を終えるためには、全員が休みなく働かなければならない計算となる。「当日キャンセルの対応や、接種会場までの移動手段をどう確保するかも課題。詰めなければならないことはまだまだある」と、担当者は頭を抱える。

 ワクチンを巡る情報が日々変わることも、自治体の混乱に拍車をかけている。

 今月9日、厚生労働省は全国の自治体に、ワクチン輸送でバイク便の利用を避けるよう求めた。振動で品質が下がる可能性があるためだが、既にバイク便業者との打ち合わせを始めていた姫路市は、計画変更を余儀なくされたという。ほかにも、ワクチン1瓶当たりの接種可能数が、当初説明されていた6回から5回に変更されるなど、想定が覆される事例も多い。

 市民への周知も大きな課題の一つだ。伊丹市は15日からワクチン接種に関するコールセンターを開設。既に「どこで受けられるのか」などの問い合わせがあるが、供給量や日程などが分からないため、ほとんど具体的な回答ができないという。担当者は「国側の供給スケジュールを決めてくれないと、本格的な準備ができない」と話している。

【特集】目で見る兵庫県内の感染状況

総合の最新
もっと見る

天気(3月7日)

  • 14℃
  • 6℃
  • 20%

  • 9℃
  • 5℃
  • 20%

  • 14℃
  • 5℃
  • 30%

  • 13℃
  • 5℃
  • 20%

お知らせ