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バイクで暴走する少年ら=2019年3月、神戸市東灘区(兵庫県警提供)
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バイクで暴走する少年ら=2019年3月、神戸市東灘区(兵庫県警提供)

 位置情報アプリを使い暴走場所を共有、目的地は「インスタ映え」で決定-。スマートフォンの普及など環境の変化や世代交代に伴い、暴走族が様変わりしてきている。兵庫県警交通捜査課などは2019年3~7月、兵庫や大阪で集団暴走し信号無視などをした15~18歳の少年ら計102人を摘発した。その捜査過程で見えた、近年の暴走の形態とは。(堀内達成)

 「最近の暴走族は、友達がいる場所が地図で分かるスマホのアプリを使っていますね」と県警担当者が明かす。バイクで数人が走り始めると、アプリでその動きに気付いた仲間が同じ方向へと走りだす。さらに、別の仲間も「俺も」と次々合流していくのだという。

 かつて暴走族といえば、所属するチーム名を誇示し、固定メンバーが数十人単位で、日時を決めて走る形態だった。それが近年は、インターネットの会員制交流サイト(SNS)で緩やかにつながり、その場その場で少人数が短時間走る形が主流に。初対面で一緒に走ることもあるという。

 20年12月末現在で県警が把握する県内の暴走族は14グループ89人。最盛期だった01年の98グループ1758人からは大幅に減ったが、危険な集団暴走や騒音などは依然大きな問題だ。

 最近は、写真共有アプリ「インスタグラム」に載せる写真の撮影を目当てに、暴走コースを選ぶことも。神戸メリケンパーク(神戸市中央区)にあるモニュメント「BE KOBE」はとりわけ人気で、大阪や京都の方からも遠征してくる。海を背景に、発光ダイオード(LED)ライトで装飾したバイクを並べた写真をアップするのだという。

 無料通信アプリ「ライン」も活用。アプリ内でグループをつくり、「捕まりそうなときは(暴走時の)服やバイクは処分しよう」などと示し合わせていた。

     ◇

 県警交通捜査課などは、神戸市東灘区で19年3月に起きた集団暴走を機に大阪府警と合同で、道交法違反(共同危険行為)事件として大規模な摘発に着手した。ただ、かつてのようにメンバーのつながりが強固で、1人から芋づる式に捕まえられた状況とは異なり苦労したという。

 現場での現行犯逮捕は難しく、防犯カメラ映像などから一人一人割り出し、同課として2年ぶりの警察庁長官賞も受けた。担当した仲充宏警部補は「今後も静かな夜を維持することに貢献できたら」としている。

■「BEKOBE」にも“遠征”

 神戸港エリアを管轄する神戸水上署(神戸市中央区港島3)では昨年末ごろから、バイクや車の騒音に関する110番が目立っている。神戸メリケンパークのモニュメント「BE KOBE」を訪れるのに合わせ、夜に近くの人工島・ポートアイランドで暴走する少年らが多いとみられ、同署は集中取り締まりを実施している。

 ポートアイランドはマンションなど高層建物が立ち並んでいるため、エンジン音が反響しやすく、住民らは夜間の騒音に悩まされている。車線の幅が広く、夜は交通量が少ないことも、暴走が多い要因とみられる。

 また暴走とは異なるが、大型のアメリカンバイクで夜のツーリングに訪れる愛好家たちもいるといい、同署は「周囲に配慮してほしい」と呼び掛けている。(堀内達成)

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