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兵庫県と兵庫労働局が設置する女性就業相談室=神戸市中央区東川崎町1
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兵庫県と兵庫労働局が設置する女性就業相談室=神戸市中央区東川崎町1

 新型コロナウイルスの影響で、女性の雇用が揺らぎ続けている。神戸市にある女性就業相談室の利用者は昨夏、前年の1・5倍になり、ハローワーク内のカウンセリングを年末年始に受けた人の8割は女性が占めた。もともと女性は非正規雇用が多く、人員整理の対象になりやすいため、コロナ禍のしわ寄せが集中している。(上杉順子、末永陽子)

 「解雇の知らせは突然、メールで。頭が真っ白になりました」

 神戸市垂水区の女性(63)は、食品工場で契約社員として10年近く働いた。若手の教育係を務め、頼られている実感があった。

 昨夏、通勤時に骨折。労災保険が下りて休職していた11月、夢にも思わなかった通告が来た。「その日の朝、電話で『帰ってくるまで待っているよ』と言われたのに」

 リハビリに励んでいるが、両手は今も肩以上の高さに上がらず、まだ次の仕事は考えられない。

 阪神間に住む女性(42)も昨秋、派遣切りに遭った。3年ほど勤務したが「コロナの影響による減産」を理由に契約終了を告げられたという。

 約8年前、当時の職場でのパワハラが原因でパニック障害とうつ病を発症。退職後は治療を優先するため正社員ではなく、派遣社員の道を選んだ。切られた職場は病気に理解があり、やりがいも感じていた。

 派遣会社には次の職場を紹介されたが、出勤前に吐き気をもよおして数日で辞めたり、重労働で踏み出せなかったり。貯金を切り崩す日々が続く。

 「病気を持ちながらも働きたい、社会に関わっていきたいという気持ちで頑張ってきた。でも、もうコロナに負けてしまいそう」

       ◆

 兵庫県と兵庫労働局が、県立男女共同参画センター・イーブン(神戸市中央区)に設置している女性就業相談室。求人検索や職業相談ができるのは近くのハローワーク(HW)神戸と同じだが、より落ち着いた雰囲気で、子ども連れでもゆっくり職探しができる。

 昨年6~12月の利用者数は前年度の約3割増。7~9月は前年同期より50~60%も多かった。

 「ここ1年、女性に人気の事務系職種は本当に求人が減った。女性従業員が多い販売・サービス業も厳しい状況だ」と、HW神戸の中島浩・統括職業指導官は説明する。

 解雇されたが転職先が決まらず、「失業給付が切れそう」と焦ってやってくる人、需要が減った飲食やサービス業などから転職しようと、職業訓練について相談する人も増えている。

 HW神戸内で臨床心理士が行うカウンセリングにも女性の姿が目立つ。昨年9月から回数を2倍に増やして月4回開催。2019年度の利用者は男女半々だったが、20年度(5月~今年1月)は65%が女性で、11月以降では8割に上る。「仕事が見つからない」「急に退職することになり困っている」などの悩みが寄せられている。

■雇い止めなど電話相談

 各労働組合は、コロナ禍で深刻化する労働問題について、2月下旬から3月初旬にかけて電話相談会を開く。

 ▽自治労全国一般兵庫地方労働組合「労働相談何でもダイヤル」=2月26、27日午前10時~午後6時。TEL078・521・1230(阪神地区はTEL06・6435・8719)

 ▽兵庫労連「コロナ禍での解雇・雇い止めは許さない! 非正規・女性・学生もためらわず電話しよう! 労働相談ホットライン」=3月2日午前10時~午後7時。TEL0120・378・060(フリーダイヤル)

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