2月末で緊急事態宣言が解除される兵庫県。再発令から約1カ月半で、新型コロナウイルスの感染状況は大きく変化した。直近1週間の新規感染者の1日平均はピーク時の10分の1近くに減少し、重症用病床の使用率は6割台から3割台に低下した。
県は国に宣言解除を要請する基準を、新規感染者の1日平均78人以下、重症用病床使用率50%未満の両方が7日間続くこととした。
感染者数の1日平均は、1月中旬に過去最多となる250人前後で推移。1月23日から減少に転じると、2月10日に78人以下となり、26日時点で26・4人になった。一方、同病床使用率は1月中旬に6割台となってから高止まり。今月17日にようやく5割を下回り、二つの基準を達成したのは23日だった。
県の担当者は「感染者数が減るスピードは速かったが、解除後のリバウンド(感染再拡大)が危惧される。会食が増える時期が来るので、引き続き対策に協力を」と呼び掛ける。(井川朋宏)
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