6日に解禁された大阪湾でのイカナゴのシンコ(稚魚)漁が、11日で打ち切られたことが同日、漁業関係者らへの取材で分かった。淡路島以西の播磨灘での漁は当面継続する。大阪湾での不漁は今季も深刻で、来季以降の資源量を確保するためには、早期の終漁が不可欠と判断した。
大阪湾で操業する兵庫県と大阪府の漁業者が同日、電話協議で終了を決めた。大阪湾での今季は、6日の解禁日に漁を始めた後、日曜(7日)の休漁日を挟んで、9、10両日も漁を見送っていた。出漁した8日と11日も水揚げが不振だったため、継続を断念した。大阪湾での今季の漁期は実質3日にとどまり、昨季の実質2日に次ぐ短さだった。(山路 進)