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会見で労災認定について説明する代理人弁護士ら=東京都内
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会見で労災認定について説明する代理人弁護士ら=東京都内

 三菱電機の20代の男性新入社員が2019年8月に自殺した問題で、仕事の強いストレスにより精神障害を発症したのが原因として、尼崎労働基準監督署(兵庫県)が労災認定していたことが11日、分かった。遺族の代理人を務める嶋崎量弁護士が東京都内で記者会見し明らかにした。認定は2月26日付。

 嶋崎弁護士はストレスの詳しい内容は不明とした上で、職場で「自殺しろ」などと言われたとする書き置きの存在を挙げ「いじめや嫌がらせが事実認定されたのではないか」と指摘した。

 三菱電機は取材に対し「本件を重く受け止め、今後、真摯(しんし)に対応していく」と回答。社長や関係する役員を追加処分することも表明した。

 嶋崎弁護士によると、男性は19年4月に入社。同年7月、尼崎市の職場に配属され、翌8月に自殺した。現場から書き置きが見つかり、教育主任から7月上旬以降に浴びせられた「次、同じ質問して答えられんかったら殺す」「飛び降りるのにちょうどいい窓あるで、死んどいた方がいいんちゃう?」などの発言が記されていた。男性の遺族は弁護士を通じ「まだ受け入れられない。若者がたった数カ月で自ら命を絶ってしまうほど追い込まれる状況、仕打ちとはどれだけのものだったのか。会社には真摯な反省と説明を望む」とのコメントを出した。

 兵庫県警が19年11月、教育主任の男性社員を自殺教唆容疑で書類送検したが、神戸地検は昨年3月、嫌疑不十分で不起訴にした。

 

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