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無農薬米を箱に詰める職員たち=豊岡市八代宮
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無農薬米を箱に詰める職員たち=豊岡市八代宮

 コウノトリの餌となるような生き物がすみ着く豊かな水田づくりを目指し、兵庫県の但馬地域で環境に配慮しながら作られている「コウノトリ育むお米」がこのほど、同県豊岡市内から初めてスイスに向けて出荷された。JAたじま(同市)は、すでにアラブ首長国連邦やアメリカ、シンガポールなど世界6カ国・地域に輸出しているが、欧州への出荷は初めて。

 同市によると、新型コロナウイルス感染症の影響が広がる中、2020年11月、神戸市の食品商社「石光商事」の社長ら3人が、豊岡市内を来訪。コウノトリの野生復帰の取り組みに触れ、「販路拡大などで地域貢献をしたい」と、取引のあるスイスへの輸出を申し出たという。

 同JAの配送センターで出荷作業があり、職員らが無農薬米の玄米や精米約170キロ分と、減農薬米のパックごはん約50個を荷詰めした。船便で運ばれ、現地の日本食材店で販売される予定。同JAの担当者は「コウノトリを守る取り組みも含めて受け入れてもらえたらうれしい」と期待する。(阿部江利)

 

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