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「アルプススタンドのはしの方」でプロの俳優と舞台に立った大西史華さん(SPOTTED PRODUCTIONS提供)
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「アルプススタンドのはしの方」でプロの俳優と舞台に立った大西史華さん(SPOTTED PRODUCTIONS提供)
上演を前に演出した奥村徹也さん(左端)の話を聞く大西史華さん(左から3人目)ら出演者
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上演を前に演出した奥村徹也さん(左端)の話を聞く大西史華さん(左から3人目)ら出演者
「アルプススタンドのはしの方」でプロの俳優と舞台に立った大西史華さん(SPOTTED PRODUCTIONS提供)
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「アルプススタンドのはしの方」でプロの俳優と舞台に立った大西史華さん(SPOTTED PRODUCTIONS提供)

 19日開幕の第93回選抜高校野球大会に初出場する兵庫県立東播磨高校(兵庫県稲美町中一色)野球部を題材に、同校の演劇部が2017年に全国高校演劇大会で上演し、最優秀賞に輝いた作品「アルプススタンドのはしの方」。受賞作を演じた女子生徒が大学生になり、今年1月、同じ役でプロの舞台に立った。作品が映画化で注目され、野球部が21世紀枠でセンバツ出場校に選ばれる一因になったことを誇りに思い、勝利を目指す野球部員に今も刺激を受ける。(門田晋一)

 演劇部の元副部長で、愛媛大3年の大西史華さん(21)=加古川市出身。東京・浅草九劇での上演で、物語の中心人物4人のうち「しょうがない」が口癖の演劇部員役を、プロの俳優と共に演じた。高校時代に務めた役で、母親の旧姓と自身のニックネームを合わせた芸名「左京ふうか」として臨んだ。

 抜てきされたきっかけは19年、プロの俳優が初めてリメークした同作の舞台を東京で鑑賞したこと。演出を担当し、後に映画版の脚本も執筆した奥村徹也さんに声を掛けられた。

 奥村さんは、テレビ放送された全国高校演劇大会の様子を見て受賞作の完成度の高さと、大西さんの等身大の演技に着目していたという。大学入学後も演劇を続ける大西さんは「東京はいろんな所に劇場があってレベルが高い。挑戦したい」と今回の出演を決めた。

 稽古は昨年12月に始まった。新型コロナウイルス感染拡大のためオンラインで台本の読み合わせをした。本番の約20日前に上京し、泊まり込みで稽古に励んだが、奥村さんに怒られっぱなしだった。

 「他の出演者は演出の意図を読み取っているけど私は足元にも及ばない。慣れ親しんだはずなのに違う作品みたい」とプロの厳しさを痛感。「レベルを上げるには頑張らなきゃ」と食らい付き、本番で熱演した。出演者と観客席が一体になる感覚が病みつきになり、計5公演で演じきった。

 公演成功の喜びから約1週間後、野球部のセンバツ初出場決定を知った。選考理由の一つに、同部が演劇部の活躍に影響を与えた点も挙げられ、跳びはねた。「いつも隅っこで地味な存在の演劇部が、学校の中心にいる野球部の背中を押せたことがうれしかった。演劇をやっていてよかった」

 大学卒業後は関西に戻って働きながら、仲間と演劇グループを立ち上げる夢を描く。「野球部が甲子園での1勝を目指して努力している。私なりに東京で学んだことを生かし、演劇で感動を伝えられるよう頑張る」と決意を新たにした。

【「アルプススタンドのはしの方」】2017年、当時の東播磨高校演劇部顧問籔博晶教諭(31)が原作を執筆。夏の高校野球全国大会の1回戦が行われた球場が舞台。野球部が初出場した高校の生徒で、応援に駆り出された男女4人を中心に物語が進む。先の読めない試合展開に揺れ動く心情を描く。20年に映画化。単館を中心に全国約130館で上映され、21年1月にブルーレイも発売された。

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