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松本直樹副部長(左)を後進として育てる、東播磨の福村順一監督=兵庫県稲美町中一色(撮影・吉田敦史)
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松本直樹副部長(左)を後進として育てる、東播磨の福村順一監督=兵庫県稲美町中一色(撮影・吉田敦史)
松本直樹副部長(右手前)を後進として育てる、東播磨の福村順一監督=兵庫県稲美町中一色(撮影・吉田敦史)
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松本直樹副部長(右手前)を後進として育てる、東播磨の福村順一監督=兵庫県稲美町中一色(撮影・吉田敦史)

 第93回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園球場)に21世紀枠で初出場する兵庫県立東播磨高校(兵庫県稲美町)野球部。監督の福村順一さん(48)は、2人の師匠への感謝を込めて聖地に立つ。駆け出しの20代に公立校で選手育成のノウハウをたたき込まれた。当時の記憶が指導の原点という。(有島弘記)

 福村さんは東播磨高から天理大を経て教員になった。兵庫県立社高、同県立加古川北高で勤務し、2014年、母校に来た。野球指導では積極走塁を持ち味に、加古川北を率いて2度甲子園に出場。11年春の選抜大会では8強に勝ち上がった。

 とりわけ“師匠”と慕うのが東播磨高などを指揮した藤井智司さん(故人)と、04年春に社高を選抜大会4強に導いた森脇忠之さん(63)=現神港学園高総監督=だ。ともに兵庫の名指導者として知られる。

 中学教員を目指し、1995年から母校の東播磨高で非常勤講師をしていた福村さんの進路を変えたのは、藤井さんが繰り返した誘い文句だった。

 「福村よ、やっぱり高校野球やろ」

 87年、夏の兵庫大会で同県立高砂高を率いて決勝に進み、同県立明石高に屈したものの、聖地まであと一歩に迫った実力者。当時、2年連続で中学教員の採用試験に落ちていた福村さんは藤井さんの情熱に触れ、考えを改めた。

 性格を見極めて叱る、褒めるを使い分ける福村さんのスタイルは、「生徒との距離感が上手」という藤井さん譲り。2008年夏に加古川北高を率いて初めて甲子園の土を踏み、当時、病床に伏していた藤井さんに出場を報告した際にかけられた「お前は、よう頑張った」は、最高の褒め言葉として今も胸にある。

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 保健体育科教諭として採用された後、初任地の社高で出会ったのが森脇さんだった。

 ノックの名手で、絶妙なコースに打ち分けて選手の守備力を伸ばす。少しでも近づこうと「打ち方を一から変えた」と福村さん。練習メニューの作成も、狙いを答えられないとやり直しを命じられた。師事した4年間は「僕の野球の全て」と思えるほどだった。

 福村さんは今、東播磨高で指導5年目の松本直樹副部長(38)をノック技術から鍛えている。新型コロナウイルスの感染拡大で活動できなかった昨春は、走攻守の基本動作を教える動画を一緒に作り、選手に配信した。昨秋の県大会で創部初の準優勝に輝く土台になった。松本副部長は「監督はスーパーマン。日々観察しています」と話す。

 かつて、福村さんが社高に赴任することが決まったころ。藤井さんは同い年の森脇さんに人知れず「頼むぞ」と連絡を入れていたという。森脇さんも監督候補として育てた。「結局ね、僕は人に恵まれた」と福村さん。

 初戦は21日。「ただ出場するだけでなく、しっかり戦う調整をする」と、強豪明豊(大分)に挑む。

【特集ページ】兵庫の高校野球

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