おいしくて体にいい、その上、それを消費することで社会貢献もできる。そんな商品が最近、話題になっている。中でもスイーツの分野では「エシカルスイーツ」と呼び、注目を集めているそう。エシカルは直訳すると「道徳的な」。そこから発展し、従来、廃棄されていた食品を再利用する、フェアトレードの材料を使うことなどで、国連が目指す持続可能な社会の実現(SDGs)にも通じるという。最近、発売されたばかりの新スイーツを紹介しよう。(片岡達美)
「日の出みりん」などで知られるキング醸造(兵庫県稲美町)が開発した「ORYZAE JOY(オリゼージョイ)」シリーズは、みりんや酒などの製造過程でできる醸造粕(かす)のうち、酒粕を粉化し、クッキーやチョコレートに入れた。発酵食品である酒粕の美容・健康効果を生かし、食品ロスも減らそうと考えた二次利用商品だ。
「都心部に住み、仕事をバリバリこなす20代後半女性がターゲットのイメージ」というのは商品開発のプロジェクトリーダー竹山慎一郎さん。パッケージデザインはシンプルに、会社でも食べやすいよう、すべて個別包装にした。
「ショコラクランチ」はベルギー製チョコレートと玄米パフ、そこに粕を加えた。サクサクした食感が後を引くおいしさ。粕入りのチョコレートをクッキーで挟んだ「ショコラサンド」は、しっとりした食感と、粕の風味でコクが増したチョコレートが大人向けのテイストに仕上がった。
このほか15種類の野菜と合わせた「サラダラテ」、ショウガがベースの「ジンジャーラテ」は、牛乳などに溶かして飲む。手軽にバランスよく栄養が取れるので、忙しい朝や、オフィスで小腹がすいたときにもぴったり。
おいしさについつい手が伸び…食べ過ぎてしまいそうだ。
通販限定。注文はhttps://oryzae-joy.jp/