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スーパーコンピューター「富岳」を使って検証した救急車内の飛沫飛散の様子=理化学研究所、東京工業大提供
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スーパーコンピューター「富岳」を使って検証した救急車内の飛沫飛散の様子=理化学研究所、東京工業大提供
救急車内の空気の流れの様子(車体を横から見た内部の断面図)=理化学研究所、東京工業大提供
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救急車内の空気の流れの様子(車体を横から見た内部の断面図)=理化学研究所、東京工業大提供

 神戸市消防局は、新型コロナウイルス患者を搬送する救急車の効果的な換気方法を探るため、理化学研究所などとスーパーコンピューター「富岳」でシミュレーションを行ったと発表した。換気扇と空調を併用する現行方法の有効性が実証できたほか、患者がマスクを着用すると救急隊員らの感染リスクの低減が大幅に見込めるとした。

 2018年10月に連携・協力協定を結んだ同市と理研の共同研究第1弾。市消防局によると、富岳を使った救急車の換気検証は全自治体で初めてという。

 今回は、車両後部の処置室に寝かされたコロナ患者がせきをした、と想定。せきをしてから60秒後に浮遊する飛沫の量を複数の換気方法で比較した。

 車両後方の換気扇のみを動かす場合、飛沫は3分の1程度まで減少。換気扇と運転席横の空調(外気導入モードで風量最大設定)を併用すると、5分の1程度まで減った。さらに運転席・助手席後方の空調(内気循環)も加えて作動させると、飛沫は9分の1程度まで少なくなった。

 また、患者がマスクを着けることで飛散量は7割減り、さらに換気扇と二つの空調を稼働させると、60秒後の浮遊量は15分の1程度までになるという。運転席・助手席の窓や処置室の小窓を開けることも換気効果があるとされた。処置室との間にカーテンを付けると運転席側への飛散はほぼゼロにできるという。

 同市消防局では、感染拡大後さまざまな換気を試し、昨年12月からは換気扇と運転席横の空調を作動させる方法を取り入れた。加えて可能な限り窓を開き、患者や付き添いの同乗者にはマスク着用を求めている。

 同局は現行の換気方法の有効性が科学的に裏付けられたとして、今後、救急車の運用マニュアルに反映させるという。(初鹿野俊)

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