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晴れやかな表情で会見にのぞんだ轟悠=大阪市北区
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晴れやかな表情で会見にのぞんだ轟悠=大阪市北区
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 10月1日付けで退団を発表した宝塚歌劇団特別顧問で専科の轟悠が18日、大阪市内で会見を開いた。普段通りのさばさばした表情で「これまで通り、共演者と協力し最後まで舞台を盛り上げて行きたい」と語った。

 轟は熊本県人吉市出身。テレビで見て知った宝塚は「外国人の男性が流ちょうな日本語でお芝居している」と思ったくらい遠かった。だが、きらびやかな世界へのあこがれの炎は消えず、中学生になり宝塚へ入る決意を固めた。

 音楽学校の願書に同封されていた課題曲を中学の音楽教諭にピアノで弾いてもらい、どんなメロディーか確かめたという。試験は落ちたと思ったが、空港に向かう帰りのタクシー運転手に「記念に見るだけ見てきます」と告げ、発表へ。自分の番号を見つけ、驚いたという。「運転手さんに一番に『おめでとう』と言ってもらったのを、今でも覚えています」

 1985年3月、月組の「愛あれば命は永遠に」で初舞台。88年に雪組に組替えし、97年にトップに就任、2002年、「男役の至宝」と言われた故春日野八千代さんの後継として専科入り。専科のスターとして数々の作品に出演、後輩をけん引してきた。歌、踊り、演技のすべてに秀で、舞台上で放つ圧倒的な存在感で多くのファンの心をつかんだ。

 「35年という年月は長すぎて、思い出の作品を挙げるのは難しい」と言いつつ、代表作と称される「風と共に去りぬ」のレット・バトラー、「JFK」のキング牧師などは「思いで深い役」と振り返った。

 退団を意識したのは昨年の9月末頃。具体的な出来事などはなく「心の中で、時が来たと気がついた」という。「私の意思を尊重してくれた小川友次理事長をはじめ、すべての方々に感謝している」。女優を続けるか否かなど、退団後の予定は未定。

 7月に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティと東京芸術劇場プレイハウスで上演される星組公演「戯作『婆娑羅の玄孫』」で主演を務めることが決まっている。作・演出を植田紳爾が務める本作は、江戸を舞台に正義感あふれる男の役を演じる。その後、8月大阪で、9月東京のホテルでディナーショーを開き、ラストを飾る。「ファンのみなさんと近い距離で、きちんとお別れしたい」との思いからだ。

 専科に移った時点で「サヨナラショーや大階段を下りることはないと思っていた」と轟。「最後まで私らしく、最後の時を迎えたい」と語った。

 最後に記者からの「結婚の予定は?」の質問には、「ええっと、実は、一般の方ですので名前は…ここまでは考えていたのですが…募集中です」と冗談を言い、会場は笑いに包まれた。

(片岡達美)

 

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