兵庫県内の公立高校で19日、2021年度一般入試の合格発表があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響による休校など不安な時期を乗り越え、合格通知を手にした受験生たち。友人や家族と喜びを分かち合い、春からの高校生活に期待を膨らませた。
一般入試は12日(総合学科の実技検査は13日)にあり、全日制は2万2036人(平均倍率1・03倍)、定時制は740人(同0・47倍)がそれぞれ受験した。
280人の定員に対し372人が受験した神戸市長田区の県立兵庫高校では、マスク姿の受験生や保護者が、緊張した様子で発表を見守った。午前10時、校舎玄関横に合格者の受験番号が掲示されると、番号を見つけた生徒は「あった!」などと歓声を上げた。
同校に合格した神戸市立魚崎中学校3年の男子生徒(14)は「コロナの休校期間が3カ月もあり、気持ちが緩んでしまったが、最後に何とか巻き返せた。高校では剣道を頑張りたい」と笑顔で話していた。(小尾絵生)
