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登録文化財となる旧摩耶観光ホテル=神戸市灘区(2017年3月撮影)
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登録文化財となる旧摩耶観光ホテル=神戸市灘区(2017年3月撮影)
旧摩耶観光ホテルの1階大食堂=神戸市灘区畑原(前畑洋平・温子さん撮影)
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旧摩耶観光ホテルの1階大食堂=神戸市灘区畑原(前畑洋平・温子さん撮影)
旧摩耶観光ホテルの1階洋室=神戸市灘区畑原(前畑洋平・温子さん撮影)
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旧摩耶観光ホテルの1階洋室=神戸市灘区畑原(前畑洋平・温子さん撮影)
旧摩耶観光ホテルの南東西南面外観=神戸市灘区畑原(前畑洋平・温子さん撮影)
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旧摩耶観光ホテルの南東西南面外観=神戸市灘区畑原(前畑洋平・温子さん撮影)
旧摩耶観光ホテルの2階大ホール=神戸市灘区畑原(前畑洋平・温子さん撮影)
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旧摩耶観光ホテルの2階大ホール=神戸市灘区畑原(前畑洋平・温子さん撮影)

 国の文化審議会(佐藤信会長)は19日、昭和初期のモダニズム建築ながら放置され、“廃虚の女王”の異名を取る旧「摩耶観光ホテル」(神戸市灘区)など兵庫県内の7カ所20件を、国登録有形文化財(建造物)として文部科学大臣に答申した。全国の新規登録は計132件。県内は累計で728件となる。

 県教育委員会によると、保存状態が良くない廃虚が登録されるのは、全国的に異例という。県教委の担当者は「建物のデザイン性や歴史的価値、保存に向けた市民の取り組みなど、総合的に評価されたのではないか」と分析する。

 同ホテルは1930(昭和5)年、地元企業の福利厚生施設として摩耶山中に建設された。地下2階、地上2階の鉄筋コンクリート造り。曲面を強調した外壁や半円形の窓といった意匠が、かつての山上リゾート施設を象徴している。61年にホテルに改修されたが、台風被害を受けるなどし、学生向けの合宿所を経て93年に閉鎖された。

 閉鎖後は、朽ちた独特のたたずまいが廃虚マニアらの間で人気に。映画の撮影などにも使われた。近年は、市民有志らが不法侵入者への防犯や屋上の雨漏り対策を施すなどしてきた。

 同ホテルの保全と再生を支援するNPO法人「ひょうごヘリテージ機構H20神戸」理事の松原永季さん(55)は「これまでは迷惑施設という否定的な評価も多かったが、文化財に認められたことで建物の価値が見直される」と喜ぶ。今後、安全性を確保した上で、観光資源としての活用策を模索していくという。

 県内で他に答申されたのは、有馬温泉の旅館「御所坊」(神戸市北区)▽同温泉の元竹細工工房「旧駿河屋」(同)▽旧姫路郵便局電話事務室(姫路市)▽島中家住宅(尼崎市)▽広田家住宅(同)▽阿江家住宅(加東市)。(斉藤絵美)

【登録有形文化財】観光資源などとして活用しながら文化財の保護を図る制度で、多くの名建築が失われた阪神・淡路大震災の教訓から1996年に始まった。現状変更が厳しく制約される国宝などの指定文化財と比べると、外観などを変更する際の規制が緩やか。建造物は原則築50年以上が対象で、今回の答申を含めて全国では1万3097件に上る。

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