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再開発事業の中断状態が続くJR芦屋駅南地区の周辺=18日、兵庫県芦屋市船戸町から
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再開発事業の中断状態が続くJR芦屋駅南地区の周辺=18日、兵庫県芦屋市船戸町から
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 兵庫県芦屋市が進めるJR芦屋駅南の再開発事業を巡り、同市議会は22日、市が提案した関連予算案をほぼ半減した修正案を可決した。事実上、予算案の4回目の否定となる。昨年3月以降、保守系会派などの市議が巨額の事業費に反対し、市が予算案を出し直すという異例の事態が続いている。事業が約1年間も止まる中、伊藤舞市長は計画を再検証する意向を示した。

 今回の修正案は、市の21年度予算案のうち用地取得費などを削減してほぼ半額の約14億8千万円にし、22日の本会議で賛成多数で可決された。反対派の市議らはコロナ禍の不況などを理由に、再開発ビルの建設中止などを求めている。

 同事業を巡っては、山中健前市長が2018年、総事業費約130億円の計画で市議会の承認を得たが、19年4月に伊藤市長が初当選し、地価や資材費の上昇などを理由に約201億円に修正。市議会は昨年3月、予算案の関連費用をほぼ全額削減し、4月の補正予算案も否決した。

 このため、市は同11月に総事業費を約166億5千万円に圧縮する修正案を提示。しかし、市議会は12月にこれも否決し、市は今議会で計画の再見直しはせずに予算案を出していた。

 今回の議決を受け、伊藤市長は会見で「事業の経済効果を分析して計画を再考し、膠着状態から脱却したい。今回の再検証が最後の機会と覚悟を持って臨む」と述べた。(大田将之)

【JR芦屋駅南地区再開発事業】 JR神戸線芦屋駅の南側が対象で、兵庫県芦屋市は2017年、道路拡張や再開発ビル建設を含む事業として市が都市計画決定。18年には、総事業費130億円の計画を示し、市議会も全会一致で事業施行条例を可決した。

 

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