兵庫県知事選の支援候補を巡り、分裂が決定的となった県議会最大会派・自民党。県政の刷新を訴える議員11人が24日にも会派を離脱する。同党県連幹事長を務めるベテランで、11人をまとめる石川憲幸県議(兵庫県丹波市選出)がインタビューに応じた。
-なぜ会派を出るのか。
「会派内に昨年8月、知事選の支援候補を決める検討調査会を立ち上げたが、井戸敏三知事が12月に退任を表明した直後、多数決で金沢和夫副知事への立候補要請が決まった。議論が尽くされなかった。われわれの不満はここがスタート。知事選への態度についてのみ、異論を唱えている」
-離党する考えは。
「会派の脱会はあくまで県議団の話。党とは関係ない。今後も自民党員として活動する。県連幹事長も続ける。新たな会派を立ち上げても知事選で別の候補者を支援するほかは、自民会派と協調していこうと考えている」
-次期衆院選への影響を懸念する声もある。
「党所属の国会議員の中には『会派を割らないようにしてほしい』という声はあった。ただ、知事選と衆院選はリンクしない。それぞれの選挙区で党のために力を尽くす」
-知事選に大阪府財政課長を擁立する。政党に支援を求めるか。
「擁立が決まれば自民に推薦を要請する。金沢副知事も推薦を求めるだろうが、県連の判断になる」
(聞き手・紺野大樹)