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六甲山の木材を使った丸太ベンチ。内装は温かみのある雰囲気に=24日午前、神戸市須磨区、大丸須磨店(撮影・吉田敦史)
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六甲山の木材を使った丸太ベンチ。内装は温かみのある雰囲気に=24日午前、神戸市須磨区、大丸須磨店(撮影・吉田敦史)
最終的な蔵書数は約7万冊。児童書や専門書も充実している=24日午前、神戸市須磨区、大丸須磨店(撮影・吉田敦史)
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最終的な蔵書数は約7万冊。児童書や専門書も充実している=24日午前、神戸市須磨区、大丸須磨店(撮影・吉田敦史)
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 全国初の百貨店内の公立図書館となる神戸市立名谷図書館が24日、大丸須磨店(同市須磨区)にオープンした。内装に六甲山の木材を使ったベンチを配置し、温かみのある空間になった。神戸市は図書館を「にぎわいづくりの核」と位置付けており、今後さらに4館の整備を進める。(三島大一郎)

 名谷図書館は、郊外の人口減少対策として、市が鉄道沿線で進める駅前再整備事業の一環。同店4階の約1300平方メートルで、最終的な蔵書数は約7万冊を見込む。市立図書館で初めて座席の予約システムを導入した。

 六甲山の木材を使った「丸太ベンチ」やテーブル席、ソファなど計138席が並ぶ。学生や社会人の利用を想定した個人用とパソコン用の席など44席は、専用端末で予約して、1日最大180分まで使うことができる。

 児童書のコーナーには、読み聞かせの会を開く部屋や、靴を脱いで利用できる「寝ころびスペース」もあり、早速、親子連れらがくつろぎながら読書を楽しんでいた。

 同図書館は12番目の市立図書館になる。市は今後、建築家の安藤忠雄さんが東遊園地(中央区)に建設し、市に寄贈する「こども本の森 神戸」をはじめ、西区や垂水区の駅前、三宮に整備される高層ツインタワーにも図書館を整備する。各地域のにぎわい拠点として、若い世代の移住促進につなげる狙いだ=表。

 この日、式典に参加した久元喜造神戸市長は「百貨店内にあるとても便利な図書館ができた。若い世代、特に子どもたちに読書に親しんでもらえる契機になれば」と期待を寄せた。

 休館日は第1月曜と火曜。午前10時~午後8時(日曜、祝日は午後6時まで)。ただし、当面は新型コロナウイルス対策として、整理券を大丸須磨店前で配布し、1時間ごとに入館者(最大150人)を入れ替える。整理券の配布は日祝は午前9時半、正午、午後3時の3回。平日と土曜は午後5時も加えた4回。

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