総合 総合 sougou

  • 印刷
「開花」したものの、まだつぼみの多い神戸の標本木=24日午前、神戸市立王子動物園(撮影・長嶺麻子)
拡大
「開花」したものの、まだつぼみの多い神戸の標本木=24日午前、神戸市立王子動物園(撮影・長嶺麻子)
標本木のそばで花を咲かせるソメイヨシノ=24日午前、神戸市立王子動物園(撮影・長嶺麻子)
拡大
標本木のそばで花を咲かせるソメイヨシノ=24日午前、神戸市立王子動物園(撮影・長嶺麻子)
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 ようやく24日に「開花」した神戸のサクラ。同じ関西圏なのに、今年は京都より8日、大阪より5日も遅かった。ここ数年、その“時間差”は拡大傾向だ。神戸市内でも道ばたでは多くのサクラが咲いているのに、なぜ「開花宣言」は遅れたのか。

 気象庁が開花の指標にしているのは、全国58地点の標本木。5~6輪の花が咲けば「開花」となる。

 兵庫県内では2002年から王子動物園(神戸市灘区)にあるソメイヨシノが指定され、今年で20回目の開花観測となった。樹齢はおよそ70年といい、老木の域に入るが、それまでの標本木だった旧神戸海洋気象台(同市中央区)敷地内の木に開花時期が近く、「総合的に判断して決めた」と神戸地方気象台。

 今年の神戸の開花は昨年より2日、平年より4日早かった。だが、全国的に見るとかなり遅い。23日時点で開花していなかったのは徳島、神戸、長野、新潟、富山と東北地方、北海道だけだった。

 この20年間の開花時期を他都市と比較すると、平均で東京よりも5・3日、名古屋よりも4・1日遅い。関西で比べても、京都より2日、大阪より1・3日遅い。特に17年以降の5年間は“差”が広がり、大阪よりも平均3日遅くなっている。

 今年は各地で記録的な開花の早さが伝えられる中、神戸ではなかなか「開花」に至らず、大阪とは20年間で最大となる5日の差がついた。標本木に不測の事態が起きたときのために、気象台は同園内に数本の「副標本木」を定めて観測しているが、大阪とほぼ同じタイミングで開花している木もあった。

 サクラの名所・夙川沿い(兵庫県西宮市)などはすでに多くの花が咲いている。神戸の標本木の開花が遅い理由として、「気圧配置や降雨の影響も考えられるが、実際のところは分からない。樹齢も影響しているかどうか分からない」と同気象台の担当者。開花宣言と一般の人々との感覚にずれが生じているが、「そもそも開花は人々の行動を促すためではなく、生物に及ぼす気候の影響を知るためなので、1本の木を長期的に観測することが大事」としている。

 神戸の「開花遅れ」は今後も続くのか-。(高田康夫)

総合の最新
もっと見る

天気(4月21日)

  • 22℃
  • 12℃
  • 0%

  • 21℃
  • 8℃
  • 0%

  • 25℃
  • 10℃
  • 0%

  • 25℃
  • 10℃
  • 0%

お知らせ