兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市祥雲寺)は26日、同市赤石の人工巣塔で、国の特別天然記念物コウノトリの卵がふ化し、少なくとも1羽のひながかえったとみられると発表した。国内の野外でのふ化は今シーズン初めてで15年連続。
親鳥は、同市内の飼育施設で生まれた12歳の雄と、同市内の野外で生まれた11歳の雌。2月16日、同公園の調査員が、卵を温める行動を確認。3月22日、ひなに餌を食べさせるための吐き出し行動を確認した。
今シーズンは、県内では赤石地区を含む11ペア、全国でも10ペアが産卵しているとみられる。(阿部江利)