兵庫県に29日、今年初めて黄砂が飛来し、神戸の市街地がうっすらともやに包まれた。ポートアイランド北公園(神戸市中央区港島2)からは、ポートタワーや神戸ハーバーランドの商業施設などがかすんで見えた。
気象庁によると、黄砂は中国大陸の砂漠の砂が偏西風に乗って日本へ飛来し、空が黄色くかすむ。春先の観測が多く、この日は西日本を中心に広い範囲で確認された。
神戸地方気象台によると、神戸市内の視程(見通せる距離)は正午前で10キロほどだったが、午後は場所によって8キロ未満に。黄砂の飛来は30日も続く見込みで、同気象台は「車の運転や、洗濯物、車への付着などに気を付けて」と注意を呼びかけている。
29日は高気圧に覆われ、最高気温が和田山(朝来市)で23・5度、姫路で21・7度、神戸で20・8度など各地で4月下旬から5月上旬並みの暖かさとなった。(末永陽子)









