JR西日本は、新型コロナウイルスの感染拡大で運休している豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」の感染防止対策を29日、報道陣に公開した。4月14日に運行再開を控え、食事場所を食堂車から客室に切り替えるなどの対策を講じた。
瑞風は昨年2月29日から運休。車両のメンテナンスを挟み、今年2月に運行再開を予定していたが、緊急事態宣言の再発令などで延期していた。
再開に当たり、1両1室の「ザ・スイート」の定員4人を2人としたのをはじめ、全車両の定員も34人から28人に減らした。食事は客室で食べる時に適温となるよう計算し、訓練を重ねたクルーが運ぶ。
展望車やバーカウンターなど共有エリアの人数は人工知能(AI)で認識し、車内に配備するタブレットに混雑状況を表示する。
9月分まで完売するなど、コロナ禍でも瑞風の人気は高い。2017年の運行開始時から列車長を務める森祐水さん(39)は「ようやくお客さまとご一緒できる。新たなサービスで、瑞風をゆったり堪能してほしい」と話した。(大盛周平)
