兵庫県内の新型コロナウイルスの累計患者が31日、2万人を超えた。昨年3月に県内で感染が初確認されてから、12月末までの10カ月で1万人に達したが、その後3カ月でさらに1万人が増加。感染者が急増した秋冬の「第3波」に続いて忍び寄る「第4波」の影響が現れた格好だ。
2万人を突破したのは、首都圏や大阪などに続いて全国で8都道府県目。秋冬の第3波が累計患者を押し上げた。昨年11月から3カ月連続で月間最多を更新し、今年1月は6466人に上った。
いったん収束傾向となった2月は、前月比4分の1以下の1502人に減ったが、翌3月は第4波が近づいて2091人に増加。第3波の入り口となった昨年11月並みの多さとなった。
3月31日時点で、直近1週間の新規感染者は1日平均132・7人となり、1カ月前の5・7倍に拡大した。県の担当者は「患者の増加が急激で注意が必要。大台を突破したことを機に改めて危機感を持ってほしい」と呼び掛けた。(井川朋宏、古根川淳也)