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 児童相談所の一時保護の在り方が問われる中、神戸市こども家庭センター(同市中央区)に保護された経験のある女子中学生と父親が神戸新聞社の取材に応じ、「異常」と映った規則と暮らしぶりを明らかにした。生徒は規則に反すると1人で小部屋に入れられるとし、児童の間で「説教部屋」と恐れられていると指摘。一方、施設側は「内省を促すため」とし、意識のずれを浮き彫りにした。(名倉あかり)

 生徒は昨年、子育ての方針を巡って言い争う両親を止めようと警察に通報したことがきっかけとなり、同センターで一時保護されることになった。

 入所後、職員から数々の規則が伝えられた。「男子と話してはいけない。目を合わせてはいけない」「トイレに行くときは必ず職員に声を掛ける」「私服は着用できず、下着やズボン、靴下など2セットだけ与えられる」…。生徒は「耐えられない規則。悪いことをしていないのに刑務所にいるようだった」と語った。

 規則を破った人は、「説教部屋」と呼ばれる2畳ほどの個室に何日も入れられるほか、話したり、目を合わせたりするなど他の子どもとの接触が遮断されるという。生徒は「罰を受けている子を無視するのがつらかった。いじめているような気分になった」と声を落とす。特に異性間の規則が厳しく、男子生徒と恋愛関係になった別の女子生徒は個室に3週間入ったままで、食事は職員が部屋まで運んでいたという。

 また、トイレへ行く際は必ず職員に声を掛け、付き添ってもらわなければならない。恥ずかしくて言いだしにくく、体調不良にならないか心配だったという。

 私服は基本的に着用できず、冬はジャンパーを与えられるが、生徒は「薄手で寒かった」と振り返る。

 父親によると、精神的な影響が残り、退所後は学校を休みがちになっているという。生徒は「一時保護所が少しでも改善され、同じように『おかしい』と感じた子たちは声を上げてほしい」と話していた。

【子ども守るため必要 神戸市こども家庭局こども家庭センター 黒田尚宏副所長の話】 個室は「罰」ではなく暴力を振るった子らに内省を促すためで、長くても利用は3日程度。部屋の外にも出られる。ただ、集団生活が難しいなどの別の理由で数週間過ごす子もいる。

 大人の想像を超えた経験をした子もいる。家庭や学校に比べると、その特殊性が理解されにくいかもしれないが、一定の規則は子どもを守るために必要だ。

 現施設は約30年前に建てられ、増加する保護対象の子どもに対応できていないのも事実。来年春には神戸市兵庫区に移転し、小学生以上には個室を用意する予定だ。現状はのびのび生活できる広さがなく危機感を持っており、規則も今後変えていくべき課題はある。

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